毎日懲りずに時間もお金も無駄遣い  最近妄想がやたらとはみ出し過ぎ
山葵の無駄遣い日記
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2006年 03月 23日 (木) 23:52 | 編集
ただ一緒に歩いていきたかった、手を繋いで歩いていきたかった手は永遠に失われてしまった。
少年は自分の身を焼いて、少女が歩いていく明かりを灯したけれど、ふたり一緒でなければ、彼女にはただ罰のみが残っただけだった。

亮司は最後に笹垣に救われたのでしょうか。
彼は誰にも省みられることのない幽霊として、何年も生きてきた。
自分の中には狂った血が流れている。
そう自分を責め、生きてきた亮司の魂を笹垣は開放した。

その子供にちゃんと十三階段登る背中見せい
おまえ自分と同じ子を作る気か
親父信じられへんこ作る気か
間違いだらけやったけど
お前が精一杯やったんは俺が知ってる
ひとりの人間幸せにするために、おまえは精一杯やった
お前の子に俺がちゃんというたる
お前に流れとる血はほんまはそういう血や
俺がちゃんと子供にいうたる

子供が生まれた瞬間から否定されるほど辛いことは無い。
自分の生まれたことを、存在を呪うほど悲しいことは無い。

亮司は雪穂の太陽であることで自分を保とうとしたが、それは自分の罪深さをよりいっそう濃くした。
雪穂と亮司は共に歩いていく存在ではあったが、雪穂は亮司を受け止める存在ではなかったのだと思う。
受け止めたのは、笹垣と典子。

典子は自らの遺伝子までを否定した亮司の子供を生み愛し育てている。
笹垣は幽霊のように見えない存在になった亮司を追いかけ、生きていたという証拠を刻んだ。

ああ、生きていた。
自分の子供が愛されている。
きっとそれは自分のことも認められたとどこかで思うのかもしれない。
どうしてここまで人間は血に拘ってしまうのか、わからないが、自分に流れている血が、存在してもいいと思われているといことは、実はとても嬉しいことなのかもしれない。
典子さんも、一度は中絶し母となることを拒絶した。
だが、亮司の子供を産んだ。
亮司にあなたの遺伝子はこうして遺ってる。
遺していい、と叫ぶ為だけでなく、きっと自分のためにも決意したのだろう。
彼女も幽霊のような・・・あやふやな存在から、生身の人間として生まれ変わった
多くは語られなかったが、典子さんが妊娠発覚から出産まで、喜びも戸惑いも苦しみもどれほどだったろうか。
たとえ手に職を持っていたとしても、女一人で子育てをしていくのに大変じゃないわけはない。
彼女は苦悩し、だが生まれてくる命に精一杯の祝福を送ったことだろう。
それが自分自身へ、そして亮司への祝福になる。


だが亮司は許され裁かれるよりも、あくまで雪穂の太陽で在り続けることを選んだ。
たとえ報われなくても。
報われることなど最初から望んではいなかった。
ただ彼女が好きだった。

彼はもう満足だったのだろうか。

儚く優しい笑みを浮かべながら歩道橋から飛び降りる。
腹部にはとうとう自分に還ってきた鋏。

父親を刺し、松浦を刺し、笹垣を刺し、そして自分を刺した鋏。

血で錆付いた亮司と雪穂を繋ぐ鋏。

血溜りで倒れている亮司に駆け寄ろうとす雪穂。
亮司は血まみれの手で、昔雪穂が駅のプラットホームでしたように、反対を指す。
「いって」
と。
それは二人が今までしてきた全てだった。
血塗られた手で亮司は雪穂の未来を指した。
それは最後にどうしてもプレゼントしたかった、日の当たる道だった。

今回は山田くんと武田さんの熱演に尽きるでしょう。
先週からの続きの笹垣の事務所でのシーンと歩道橋でのシーン。
とても素晴らしかった。
力強い武田さんに、繊細な表情で演技する山田くん。
最終回に相応しい、鬼気迫るものでした。

今回、雪穂の影はイマイチ薄かったですが、亮司を失った雪穂はどんどん光を失っていくのだから、あえて存在が薄いのでしょうか。

思った以上に篠塚が絡んできましたね。
彼の闇ももっと描いて欲しかったかな、とも思います。
彼は彼でドラマがありそう。
悲痛な表情で「自首しないか」ともちかける。

全部お前の幸せのためにやったんだって、みんなの前でいわしてやれよ!

の台詞は重かった。

篠塚は、やってきた犯罪を責めるのではなく、雪穂が亮司を結果として縛り付けてきたことを問うた。
彼女にはそれが一番堪えただろう

松浦の死体がとうとうサボテンの下から出てきたようですが、一緒にパスポートを埋めたり、サボテンで目印があったりと、結局、はやく見つけて欲しかったんだろうなと思います。

雪穂は亮司の死後、報いるために警察でも嘘をついて逃れるが、結局店は潰し、財産も何もかも手放してしまう。
生ける屍になってしまった彼女には、以前のような活力はない。
笹垣が警察でほんとうのことをいって楽になろう、と誘うが
「わるいから」
と。

二人が一緒に歩いていこう、と約束した2006年11月11日、雪穂は公園のベンチにいた。
そこに小さな男の子が遊んでいる。
手招きする雪穂。
走り寄ってきた男の子が雪穂に手を伸ばした。
その手をとる。

どう、なんだろう・・・
思ったよりも、酷いラストではなかったな、と思う。
亮司はともかくとして、雪穂は全てを失ったけれど。
公園のシーンがあったから、そう思うのだろうけど。

何より典子さんの存在が大きい。
典子さんの妊娠・出産はご都合主義過ぎるといえばそうなんだろうけど、歩道橋で笹垣が亮司にいった言葉が無かったら、ほんとうに悲惨だったろうし、あそこがあったお陰で、あのドラマとしてメッセージとして素晴らしいものになったとわたしは思います。

典子さんがいてくれたお陰で、わたしはこのドラマがトラウマにならずに済んだ。
最終回を見終わって暖かい気持ちも残った。

子どもと親との関係が重要なキィだったが、母親たちがすごく印象にある。
雪穂の実母(名前忘れた)、弥生子に、礼子に、典子。
彼女たちのエピソードだけでも、もの凄く濃い。

子どもにあなたはいていいんだよ、いてくれて嬉しい、ということが、表すことがどんなに大事かと、このドラマをみて思った。

真文が笹垣に、
「これだけだったのかもしれませんね」
と手をつないだ切絵を見ながらいう。
ほんとにその通りで。
最初はそれだけだったのにな
切ないなぁ。
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